洛北の小野の里に住む落葉宮* 何ゆゑか 世に数ならぬ身ひとつを うしとも思ひ かなしとも聞く 柏木の死と夕霧への思慕の間で思い悩み 出家したいと願うが… *落葉宮は光源氏の腹違いの兄(朱雀帝)の娘二の宮 頭中将の息子、柏木の妻