まんじゅの杜左上出現2.png


平安朝中期の貴族社会を舞台に、主人公・光源氏の栄華と苦悩の人生、そして、その子孫の生き様を描いた物語です。光源氏は天皇の第二皇子として生まれ、他に比べる者がいないほど優れた才能と容姿に恵まれていました。しかし、母親が上流貴族の出身ではなかったために、皇籍から天皇の臣籍に降ろされて源氏姓になったのです。
諸説ありますが、この長大な物語は3部構成だと見るのが、現在の一般的な考え方です。

第1部 光源氏の前半生。数多くの恋愛遍歴を繰り広げながら、王朝の最高の栄華を極める。 1帖「桐壷」から33帖「藤裏葉」まで

第2部 光源氏の後半生。愛情生活の破綻により光源氏が世の無常を悟り、やがて出家を志す。光源氏を取り巻く子女たちの恋愛模様。
34帖「若菜」から40帖「幻」まで
41帖「雲隠」本文なし

第3部 光源氏の没後。子孫たちの恋愛と人生模様。
42帖「匂兵部卿」から54帖「夢浮橋」

その内容から、長編恋愛小説としても超一流の作品であると讃えられています。


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